3行まとめ
- cycleZオリジナルの女性向けデニムシャツ1着の作りを写真で見る
- 身頃・袖・カフスで生地が3つに分かれ、背中にプリーツとダーツ
- 裾は前より後ろが長く、腰の脇に手が入るポケットがある

cycleZ
服は好きなのに、自転車に乗るときだけ着替えるのが気が進まない。そういう人に見てほしい一着が、cycleZオリジナルにあるゼーーーット!!
岡山市北区の自転車店cycleZです。今回は、女性向けのデニムシャツを1着だけ取り上げます。コーディネートの提案でも、ブランドの比較でもありません。正面・横・寄り・後ろの順で、この1着の作りだけを見ていきます。
正面:まず目に入るのは、袖の生地が違うこと

正面から。パッと見でまず気づくのは、身頃と袖で生地が違うことだと思います。
身頃:インディゴのデニム
袖:ネイビー地に白いストライプの別生地
袖口のカフス:また身頃と同じデニム
袖のストライプは、よく見ると1本の線ではありません。細かい点が連なって、線に見えています。
前立ては、白(シルバー)のスナップボタンが縦に一列。穴に通すボタンではなく、押して留めるスナップです。上から下まで同じ間隔で並んでいて、留め具はこれ1種類だけです。
横:腰に、手が入るポケット

横から見ます。腰の脇のポケットに、実際に手を入れているところです。胸ではなく腰、という位置です。
袖はロールアップして着られます。まくった袖口には、デニムのカフスと、そこに並ぶスナップが見えています。ストライプの袖に、デニムのカフス。生地が3つに分かれていることは、袖をまくった状態がいちばん分かりやすいです。
寄り:裾は、前より後ろが長い

腰まわりを寄りで見ます。ここがいちばん情報量があります。
裾はまっすぐではなく、丸くカーブしています。前より後ろが長いラウンドヘム。丈はチュニック丈で、お尻が隠れる長さです。
さっきのポケットも、この写真なら位置がよく分かります。腰の脇、手を下ろした先にあります。同じ写真には、ロールアップした袖口も写っています。
前傾すると背中側の丈が足りなくなりがちなので、後ろを長く落としてあるのだと店では見ています。
背面:ゆとりと絞りが、上下で分かれている

いちばん手が入っているのは背中側です。
上半分:ボックスプリーツ
ヨークの下にボックスプリーツが入っています。生地を畳んだひだです。腕を前へ出したときにここが開く作りだと、店では見ています。プリーツのすぐ上には、ループも付いています。
下半分:ウエストダーツ
一方で、ウエストにはダーツが入っています。生地をつまんで縫い込み、腰に向かって絞ってある。裾のラウンドヘムも、この後ろ姿でいちばんよく分かります。
上はゆとり、下は絞り。真逆のことを、1枚の後ろ身頃の中で場所を分けてやっています。乗るための余裕を足していくと寸胴になりがちですが、そこを上下で分けて処理した一着だと読んでいます。
作っているのは、全部を一人で通す職人
このデニムシリーズを手がけているのは、デザイナー・縫製職人の安室有祐さん(sawing 831/831ソーイング)です。デザイン・パターン・縫製をすべて一人でこなす職人で、デニムの縫製を得意とし、一点ずつ手作りしています。狙いのはっきりした処理がこれだけ並ぶのは、一人で最後まで通す作り方だからこそ、と思って見ています。
写真の格好について、正直に
先に書いておきます。写真の着用者は、黒いキャップ、サングラス、首まで覆うフェイスカバーという格好です。これだけ見れば「完全に自転車の人」に見えると思います。
ただ、それらは全部あとから外せるものです。外して残るのは、チュニック丈のデニムシャツ1枚。襟は台襟つきで、立ち上がりの部分はストライプ生地です。cycleZが以前このシリーズについて書いた言葉を借りれば、「『自転車用の服』という感じがしない」のはシャツ側の作りの話で、キャップやフェイスカバーとは別の話です。
女性のウェア選び全体の考え方は女性のためのサイクルウェア選びにまとめています。この一着は、その実物版だと思ってください。
向き・不向き
タイムを狙って走り込む日に着るものではありません。その日は専用のサイクルジャージのほうが向きます。これは、降りたあとの時間が長い人向けの一着です。カフェまで、職場まで、休日の買い物まで。走っている時間より、その前後が長い日に噛み合います。同じ考え方で選んだほかのブランドはcycleZが選んだサイクルアパレルにまとめています。
合わせた自転車
写っているのはレッドのフレームのロードバイク。Shimano 105のクランクに、タイヤはVittoria ZAFFIRO。晴天の日中、店の前の路上と、用水路沿いの道です。インディゴのシャツとレッドのフレームは、並べてみると思ったより喧嘩しません。
実物で見てほしいところ
スナップの並び、ボックスプリーツの畳み方、ラウンドヘムの落ち方は、写真と文章では伝わりきりません。背中の作りは、実物を後ろから見るのがいちばん早いです。この一着について詳しくは、店頭かお電話でお尋ねください(086-252-7744/岡山市北区島田本町1-1-47・11:00〜19:00・水曜定休)。
作りを知ってから選ぶと、服はもっと面白くなるゼーーーット!!
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