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「メーカー直販で買えば安い」は本当か — 岡山の自転車店が、来店前に伝えたい

cycleZ

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2026年05月05日

「メーカー直販で買えば安い」は本当か

最近、ネットやメーカー直販で買った自転車の修理持込が増えました。

持ち込まれた自転車を見ると、買って数ヶ月の車体なのにブレーキの当たりが片側だけ強かったり、変速がきれいに決まらなかったり。本人は「こういうものだと思っていた」と言います。

正直に書きます。「直販で買うと安い」は最初の値段だけの話で、5年使うトータルでは店舗購入の方が安く済むことがほとんどです。

なぜこの記事を書くか

来店前に気づいてもらえないからです。

「ネットで買った方が安いから」と通販で買って、半年後に修理で持ち込まれる。その時にはもう、初期セットアップで決まる部分の調整代やパーツの摩耗が進んでいて、結果的にお客様が払う金額が膨らんでいる。これが何度も続いています。

価格だけ見れば直販の方が安く見える。これは事実です。ただ、自転車は買って終わりの商品ではない、という前提が抜けるとこの判断は変わります。

直販・通販で買う場合に何が起きるか

1. 組立精度の差

メーカー直販で届く自転車は、輸送のために95%組立の状態が多いです。残り5%(前輪・ハンドル・ペダル・サドル位置)は購入者が組む。

ここで起きやすいのが:

ハンドルの締め付けトルク不足 → 走行中にハンドルがズレる

ホイールのクイックリリース締め忘れ → 脱落の危険

ブレーキの片効き → 制動力が落ちる

ディレイラー(変速機)の調整不足 → チェーンが落ちる

工具と知識があれば自分でできます。ただ、初めての方が説明書を見ながら組むと、「動くけど最適ではない」状態になりやすい。

2. 初期セットアップの違い

新車の自転車は、納車後の最初の100kmで各部のアタリが変わります。

ワイヤーの初期伸び(変速・ブレーキともに)

ホイールのスポーク初期なじみ(振れが出やすい)

ヘッドパーツ・BBの初期締め付け確認

cycleZでは納車から1ヶ月〜数ヶ月の間に初回点検を行って、これらを再調整します。直販で買った場合、この工程がそのまま抜け落ちます。

抜け落ちたまま乗り続けると、半年〜1年後に「変速が決まらない」「ブレーキの効きが悪い」という形で表面化する。

3. サイズ・ポジションの問題

ロードバイクやクロスバイクはサイズが複数あります。同じモデルでも450mm・500mm・530mm・560mmなど。

身長と股下だけでサイズを選ぶと、かなりの確率で「乗れるけど合っていない」状態になります。少し大きいサイズで腰や膝が痛くなる、小さいサイズでハンドルが近すぎて窮屈、というのは通販購入者でよく聞く話です。

店舗購入なら、試乗してハンドル位置・サドル高・前後位置を体に合わせます。これは画面では決められない。

4. 故障時の手間

通販で買った自転車を修理に出す場合、選択肢は3つです。

元のメーカーに送り返す
期間:2〜4週間
費用感:送料往復1万円前後+修理費
近所の自転車店に持ち込む
期間:即日〜1週間
費用感:工賃の他「他店購入車整備料」がかかる店もあり
自分で直す
期間:
費用感:工具代+失敗のリスク

cycleZの場合、他店購入車も整備は受けます。ただ、当店で買っていただいた車体は工賃面で優遇していますし、メーカーへの保証申請も代行できる。直販車はこの代行が難しい場合があります。

5年使うとトータルでいくら違うか

仮に20万円のクロスバイクを5年乗ったとして、ざっくり比較します。

車体
直販購入:18万円(直販価格)
店舗購入:20万円
初回組立・初期セットアップ
直販購入:自分または持込工賃 1〜2万円
店舗購入:込み
1ヶ月後点検
直販購入:持込工賃 5,000円
店舗購入:込み
ポジション調整
直販購入:都度有料 5,000〜10,000円×複数回
店舗購入:購入後1年は調整無料(cycleZの場合)
通常メンテナンス(年1〜2回×5年)
直販購入:工賃 各1〜2万円
店舗購入:各1〜1.5万円
故障時の対応
直販購入:メーカー往復送料・代車なし
店舗購入:持込即対応・代車相談可

5年トータル:直販購入 約26〜30万円 / 店舗購入 約25〜28万円。

数字を細かく出していますが、ポイントは「5年で見ると差がほぼ消える、あるいは逆転する」ということ。これに加えて、走り出しのフィット感、トラブル時の安心、相談できる相手がいるという「数字に出ない部分」がついてきます。

それでも直販を選んだ方がいいケース

正直に書きます。直販が合うケースもあります。

すでにスポーツバイクを複数台所有していて、自分でメンテができる方

特定モデルが直販でしか手に入らない場合(例:DTC専売の海外メーカー)

車体価格が10万円以下で、消耗品として割り切れる方

このどれにも当てはまらない方、特に「初めてのスポーツバイク」「2台目で本格的に乗りたい」という方は、店舗で買った方が後悔が少ないです。

店舗で買う一番の価値

新車の値段の差ではなく、「困ったときに駆け込める場所がある」ということです。

パンクした、自走で帰れない → 連絡できる

異音が出た → 持ち込んで原因を見られる

ロングライドの計画相談 → 経験者がいる

ウェアやヘルメットの選び方 → 試着して相談できる

これが直販にはない部分です。価格表に乗らない部分なので比較しにくい。ただ、5年乗ると確実に効いてきます。

来店前に知ってもらえると嬉しい

冒頭に書いた通り、これを来店前に気づいてもらうのが一番難しい。

通販で買ってから数ヶ月後に修理で来られると、「最初に相談してもらえていれば」と思うことがあります。買う前の段階で、どのバイクが体に合うか、どのグレードが妥当か、どの時期に買うとお得か、こういう話は来店していただければ無料でできます。

cycleZは岡山駅から自転車で数分の場所にあります。試乗できる車体もそろっています。「迷っている段階」での相談が一番役に立つので、買う前に一度寄ってみてください。

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タグ

#購入ガイド#メンテナンス#通販#店舗#ロードバイク#クロスバイク

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